創業120年以上の老舗料理旅館。個室できれいな庭を眺めながら、奈良の食材を使った正統派懐石料理がいただける。料理で使われる器はもちろん、さりげなく飾られた花や調度品などのしつらいもすばらしい。コースは月替りで6種類、今回はさつき（1万2千円・税 サ込み）をいただいた。他にお弁当や鍋料理もある。
部屋に案内されるまでの間、庭の見えるサロンで、抹茶と本家菊家の干菓子をいただきながら待つ。
社長、杜氏自ら田植え、稲刈りをして作った米を使った酒。キレもよく料理に合う酒をお祝いのお屠蘇で。
紅白膾･百合根豆腐､蟹身･穴子棒寿司､むらさめ玉子､数の子土佐漬け､黒豆蜜煮･合鴨ロース蒸煮､田作り､千社唐菜漬け｡
清汁仕立て。蛤真薯、大黒占地、短冊人参、亀甲大根、つる菜、柚子。きれいな出汁にふわふわの真丈。
鯛重ね造り、鮪角造り、しまあじ、山芋短冊、穂じそ、胡瓜飾り切りなどあしらい一式。土佐醤油で。
鰤柚庵焼き、なの花辛子和え、酢取り茗荷。ほんのりと香る柑橘と適度に脂が乗った柔らかい鰤。
棒鱈旨煮、椎茸、梅人参、絹さや、海老芋、針柚子。お正月らしい彩りもきれいな炊き合わせ。
河豚唐揚げ、なすび、丸十（さつまいも）、青唐からし、紅岩塩。骨付きのふぐの身は旨味もたっぷり。
とり貝、貝柱、胡瓜、若布を辛子酢味噌で。さっぱりとした酢の物で、この後ご飯へと続く。
黒米御飯・黒ゴマ、合わせ味噌仕立て、なめこ、三つ葉、粉山椒。沢庵、昆布有馬煮、壬生菜。
メロンにはミントの葉を飾って。いちごは地元郡山や明日香で収穫されたものを使うとのこと。
地元郡山中谷酒造の大吟醸を冷酒で｡すっきりとした旨味とフルーティーな香り｡竹筒の中に氷を敷き詰めて供される｡
| 住所 | 大和郡山市雑穀町17 | ||
|---|---|---|---|
| 地図 | |||
| 電話番号 | 0743-52-2162 | ||
| 営業時間 | 11:30～ 17:00～ | ||
| 定休日 | 不定休 | ||
| 駐車場 | 有 | ||
| ホームページ | HP facebook | ||
【店舗外観・店内・メニューなど】
【以前いただいたもの】
今回は1万5千円の「ゆり」の懐石コースをいただいた。料理は季節のれんげ花酒から始まり、旬のものに一手間かけた品々がほどよいタイミングで供される。(10.4)
豌豆とあられ海老 花弁柚子。さざえ木の芽和へ わらび烏賊 サーモン蕗味噌焼 穴子燻製 空豆金団 汲み上げ湯葉（いくら 山葵）。
桜鯛へぎ造り 針魚 まぐろトロ小角造り（脂ののった大トロはとろける味わい） 車海老湯あらい あしらい一式 割醤油。旬の魚介類を贅沢に。
清汁仕立 蛤道明寺むし 姫皮豆腐（豆腐の中に煮蛤が隠れている） 白木耳（あっさり） 草蘇鉄（こごみ・クサソテツの若芽） 木の芽。
油目黄身幽玄焼 油目桜香焼（同じ魚を２種類の味で） 花山葵醤油漬け はじかみ生姜。茶そば なめ茸 打ち葱 おぼろ昆布 振り柚子。
若竹煮 鯛の子旨煮 若蕗 桜麩 木の芽。一つずつ丁寧に作られているのが伝わってくる一品。
桜海老寄せ揚げ 春子椎茸 青唐辛子。蛍烏賊 帆立貝柱 福紗胡瓜 酢取り茗荷 黄身酢 土佐酢。
竹の子御飯 木の芽。自家製味噌にて 小巻麩 三ツ葉 粉山椒。 沢庵 甘藍浅漬 奈良漬。
メロン 奈良苺（生クリーム掛け） ミント葉。締めくくりとしてこの日はさらにぜんざいが付いた。