やすらぎの道から少し入った寺町界隈はしっとりと風情のあるエリア。この場所で小料理屋として営業を始められたのが平成12年のこと。入り口の暖簾をくぐり、飛び石を超えて靴を脱いで中に入ると、真っ直ぐ延びる座敷のカウンターから、女将が着物姿で迎えてくれる。
元々ご主人が寿司屋だった関係で、魚の目利きは間違いなし、もちろん魚だけでなく食材には深い見識があり、それは会話の中にも表れる。
この日も「なまこ」について聞くと「普通は茶ぶりといって、お茶を使って煮ると柔らかく、日持ちもするようになるんですけど、私の父(料理屋を営んでおられた)はいつも生きたなまこを切ってそのまま食べてたんですね。この方がなまこ本来の味がすると思うんです・・・」。
また「鱈の白子」について話を振ると「関西では雲子といいますが、蜘蛛みたいで嫌がる方もいはるんです、だからうちでは・・・」と続く。江戸時代の漆塗りの皿など骨董の器についても話を聞く価値あり。
今回はコースではなく一品をいただいたが、注文の合間に銀杏を出してくれたり、そろそろお腹いっぱいと思っているとフルーツを出してくれたり、さりげない心遣いに心が温まる。確かな腕と丁寧な仕事、女将さんの人柄に惹かれて足しげく通う常連客も多い。
住所 | 奈良市寺町10 |
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地図 | |
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電話番号 | 0742-22-2624 |
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営業時間 | 18:00ごろ~翌0:00ごろ |
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定休日 | 日曜日 |
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駐車場 | 無 |
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ホームページ | |
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【店舗外観・店内・メニューなど】
【2009年3月にいただいた 5000円のコースにいくつか一品を追加したもの】。
基本、紙のメニューはなく、本日の食材・調理法から食べたいものを選んでいくが、あくまでも参考になれば、2009年のメニュー写真を載せておく。
店舗情報は時系列になっており、古いものほど不確定なものになっています。最新の情報とは異なる可能性がありますので、行かれる際は店にご確認ください。ほぼ個人で運営しているサイトです。閉店、営業時間や定休日の変更などお知らせいただければすごくありがたいです。