【季節のぶっかけそば】
5月から10月まで2ヶ月ごとに変わる季節のぶっかけそば。2015年からメニューは変わらないのである意味定番化している。
5・6月のそば。茗荷、オクラ、貝割れ、鰹節などを和えたネバネバと刻んだ茗荷が乗る季節感のある一品。
7・8月のそば。4分の1に切った茄子を揚げ浸しに。大葉、ねぎがさわやかな風味を添える。広島、比和産の二八。
9月・10月のそば。肉厚の焼どんこと味付けされた椎茸煮。鰹節やネギなど他の具ともバランスがいい。(15.10)
ぶっかけそばでもそば湯が出る。そば粉を溶かしたどろどろ ポタージュ風。新しいそばちょこにつゆ。
【店舗外観・店内・メニューなど】
東向北商店街の一本西側は奈良女子大に続く道だが、店は少なく静かな通り。青いテントに大きく開いたガラス窓、オープンな店構えのそば屋さん。石臼引き自家製粉の手打ちそばを看板にする。大きな一枚板のカウンターに2人掛けのテーブルが二つ。大阪・大正の「そば切り凡愚」に影響を受けたという店主が打つそばは、季節によって産地を使い分け、この日は群馬県赤城産。写真は野菜素揚げ天そばの二八。エッジが効いてしっかりとしたコシが楽しめる。つけ汁にはヤングコーンやオクラなどの野菜の素揚げが入る。黒七味で味にアクセントを。備前や作家ものなど器にもこだわる。ちなみに店名の百夜月は三重県熊野市に存在する無住集落の名。
住所 | 奈良市中筋町38 | ||
---|---|---|---|
地図 | |||
電話番号 | 0742-24-5158 | ||
営業時間 | 11:30~14:30 17:30~19:30 (平日は昼のみ) | ||
定休日 | 火・水曜日 | ||
駐車場 | 無 | ||
ホームページ | http://blog.goo.ne.jp/momoyoduki |
【その他のメニュー】
そばは二八、十割、手挽き(一日10食限定)、の三種類。2ヶ月ごとに変わるぶっかけそば、11月から3月までの温そばなど時期によってメニューは変わる。そば前もそば豆腐などいくつかあり、地酒などもそろえる。
1日10食限定。ざっくりとした食感。まずは塩で、その後、山葵、白髪葱、つゆで楽しむ。
1~2割程度つなぎを入れたそば。口当たりがよく、しっかりとした噛み応え。
そば前としては定番の品。ほのかなそばの風味となめらかな食感に酒が進む。
篠峯・純米。篠峯とは葛城山の別称。口あたりよくすっきりとした飲みやすいお酒。
焼いて香ばしさを出したネギと鴨の脂がつゆに溶けて風味豊かな一品。そば湯もいい。
この日は北海道・沼田産の蕎麦。さっぱりしたおろしに白髪ねぎ、貝割れに天かす。
ねっとりと柔らかいそばがきは酒のあてにもぴったり。そば湯に浸されて供される。
月ごとに「今月のお酒」が設定される。フレッシュで上品な米の甘み。板わさ付き。
そば粉のとろみをつけたそば湯はぶっかけなどを食べたあとでもいただける。
やまいもの独特の食感にサクッとした天かす、シャキッとした白髪葱の爽やかさが一体となる。(07.5)
冷たいそばを温かいつゆにつけていただくつけ麺。後からじんわりと柚子胡椒の香りと辛味が感じられる。
+105円で十割にしてみたが、梅、しそ、白髪葱、のりとのバランスがいい。季節のぶっかけもある。
プチプチした食感が楽しいそば味噌、まぐろのみりん干し(付き出し)を肴に、そば焼酎そば湯割を飲む。
この日は福井、丸岡産。丸抜きのそばを粗引きに。塩でいただくとそばの甘みが引き立つ。
温かいそばは11月から3月まで。写真の梅そばの他におろしや鴨南蛮、的矢牡蠣そばなども。