新大宮駅の北側、落ち着いたたたずまいの日本料理店。生駒市高山町にある自家農園で朝採りした化学肥料不使用、自家製堆肥で作られた野菜をメインに、手作りの味噌・ポン酢・ドレッシング・梅干などで料理を組み立てる。今回いただいたのはお昼の自家製野菜コース。紅葉や柿の葉をあしらい、竹ざるに盛られた八寸から始まり、向付のところでサラダが供されるなど、懐石の基本を守りつつ、野菜を主役にしたコースに仕上げる。
実はこの日の昼の予約は平日ということもあって私一人だった。それでも、炭をおこし、お釜でご飯を炊き と最高のもてなしをしていただいた。私が「これではもうからないでしょう(野菜中心とはいえ、これで3500円はコスパも抜群)」と言うと「予約して、来ていただけることがありがたいので」と答えられた。先代のお父さんが亡くなって、若い店主に代替わりしたが、この姿勢なら大丈夫。料理の味はもちろん、楽しい時間を過ごさせてもらった。

太水菜のお浸し、紅三太大根のオリーブオイル和え、蛤おろしポン酢、薩摩芋レモン煮、里芋六方、蛸柔らか煮。

せせり、椎茸、ぶなしめじ、菊菜の土瓶蒸し。きのこや鶏から出る旨みたっぷりの出汁。柚子でさっぱりと。

川波農園の採れたて原木椎茸を炭火焼で。両面を焼いて、少し汗をかいてきたら食べごろ。自家製ポン酢で。

ハンサムグリーン、パリグリーン(リーフレタス)、紫水菜、紅三太大根、紫大根。自家製ドレッシングで。

ボリビアの岩塩の塊を自分でおろしながら揚がるのを待つ。まずは白ネギ。甘みたっぷり、熱々で火傷注意。

天ぷらは2回に分けて、揚げたてが供される。まるごとジューシーな原木椎茸、スワン蕪、ほくほくの人参。

鶏せせり、椎茸、ぶなしめじ、菊菜。まずはせせりから、野菜はさっとくぐらせる程度で。自家製味噌スープ。

お釜で炊いたせせり、椎茸、ぶなしめじのご飯。おこげも香ばしい。お替わりできる。たくあん、壬生菜の漬物。
住所 | 奈良市芝辻町4-6-14 | ||
---|---|---|---|
地図 | |||
電話番号 | 0742-35-1873 | ||
営業時間 | 12:00~14:00(予約のみ)17:00~23:00(要予約) | ||
定休日 | 日曜日 | ||
駐車場 | 有 | ||
ホームページ | HP twitter |
【店舗外観・店内・メニューなど】
【2003年にいただいたメニュー】
土からこだわった自称「土の料理人」奥田眞明さんの作る農園料理、6品で5000円のコース。季節柄この日は豆を使ったものが多かったが、破竹を使う所などにくいの一言。仲居のおばちゃんのサービスぶりもおもしろい。
前菜(エンドウ豆卵とじ・空豆・サラダ豆・チーズパン揚げ)/えんどう豆の冷製スープ/お造り(鯛・イカ)/サラダ(ホッキ貝・破竹)/ふぐの酢豚風/宮崎地鶏と新玉ねぎの鍋/豆ご飯/