新大宮駅の北東は駅近ながら飲食店も少なく静かな雰囲気。ここに菊水楼で長く腕をふるわれてきた主人が店を開いたのが2003年、その後。2012年に奈良で唯一のミシュラン三つ星を獲得し、2017年版でも同じ評価を得た。
店内に入るとまず目を引くのが風合いのある花梨のカウンター、さりげなく飾られる山野草や一刀彫の彫刻、壁に掛けられた書なども落ち着きのある空間を醸し出す。
料理は会席を基本に洋の要素も取り入れる。季節の素材を使い、かぼすを器にするなど華やかな盛り付けは目にも楽しい。日本酒を頼むと、好きなぐい飲みを選べるなど器へのこだわりもなかなか。
今回は6000円(税・サ別)のコースをいただいたが、決して敷居が高いわけでなく、値段以上の満足が得られる まさにたまに行くならこんな店である。
*八寸 続き
擬製豆腐(豆腐と野菜入り卵焼き)、海老うま煮、鯛手鞠寿司、自家製胡麻豆腐。食前酒の柿酒。

柿なます、春菊ぬた、くどいもアーモンド揚げ、銀杏(松葉は冷麦で)、イタヤ貝黄身焼、*続きは上へ

蟹身入りしんじょ。きれいに澄んだ出汁に蟹身を包んだふわふわのしんじょ。コリっとした白木耳、紅葉の人参、柚子。

本まぐろ赤身、天然平目、やりいか。もずくゼリー寄せ。わさび、菊花、赤紫蘇、浜防風。器に氷を敷き詰めて。

真魚鰹、銀杏餅の柚子あんかけ。やさしいあんの味わい。冬瓜、パプリカ、人参などで彩りを添えて。

帆立、しめじ、水菜。かぼすのジュレ。柔らかな酸味がふわっと口に広がる。長芋がいいアクセント。

蕪、海老芋、かぼちゃの麩(表面を香ばしく焼いて)の炊き合わせ。ほうれん草、柚子皮がアクセント。

生ゆばのあんかけご飯。とろとろの生湯葉に熱々のあん、ピリッとわさびを添えて。香の物は白菜と昆布。

生ゆばあんかけご飯で終わりではなく、ご飯のお替わりができる。山椒が効いたちりめんじゃこご飯。

柿のゼリー寄せ。シャクっとした食感の柿をつるんとしたゼリーで包む。この後、コーヒーor紅茶。

春鹿超辛口以上の辛口として薦められた。鳥取 千代むすび酒造。米の味も感じられるすっきりとした味わい。
住所 | 奈良市芝辻町2-11-15(和やまむら) | ||
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地図 | |||
電話番号 | 0742-33-0102 | ||
営業時間 | 12:00~15:00 17:30~21:30 | ||
定休日 | 月・最終日曜日 | ||
駐車場 | 有 | ||
ホームページ | HP |
【店舗外観・店内・メニューなど】
【2005年2月にいただいたメニュー】
一見どこかの料亭のような料理が出てくるのかと思いきや、季節の食材をひと手間かけて総菜風に食べさせてくれる。例えば八寸は節分に合わせて升に黒豆を供していたり、めざしもコンロで自分で炙っていただくなど。六種盛りはこの日は14種類から六種、好きなものを選ぶ(二人で12種頼んで一口ずついただいた)。
左上から八寸8種(胡麻豆腐・筋子醤油漬けなど)/椀物(卵豆腐と海老しんじょ)/お造り3種(まぐろ・鯛・烏賊)/あんかけ茶碗蒸し/選べる六種盛り1(鰻肝生姜煮・鰻百合根卵とじ・和牛ワイン煮・つぶ貝酒煮・ローストビーフ・まこもと湯葉こん土佐煮)/選べる六種盛り 2(セロリ酢の物・ポテトサラダ・海老芋煮物法蓮草・いんげん豆胡麻クリーム和え・ミニトマトワイン煮・おから)/追加のめざし/食事(お変わり自由、炊き込みご飯かじゃこ飯から)/デザートのいちごゼリー寄せ/
奈良ミシュランで三ツ星をとられる前は、時々行っておりました.お料理は言わずもがなですが、お花がすばらしい.山村さんご自身が、山野草を採りに行かれてご自身で花を生けられていました.お店の前に飾ってある大きなものから、トイレの一輪挿しから、それはほんとうに見事でした.ちょっと最近行ってないですけど・・・
確かに花の飾り方が粋でした。
私たちはカウンターの端に案内されましたが、そこにもかわいらしい花が飾られていました。