えーちゃん食堂

この記事は奈良以外グルメ図鑑です。

ジョギングが趣味である。奈良でも時々、天理まで走ってご飯を食べて電車で帰る、というようなことをする。これを東京でもやってみた。不動前のマンションから山手通りを北へずんずん走っていくと30分ほどで渋谷に着いた。一汗かくのにはちょうどいい距離である。せっかくだから渋谷を少しぶらっとしてみたら、スクランブル交差点に出た･･･が、はじめ、そこが、かのスクランブル交差点と気付かなかった。あまりにも普通の交差点だったのである。早朝で人がいないからだろうか、普段テレビなどで観るのと全く印象が違って、JR奈良駅のスクランブル交差点とあまり変わらない感じであった（←言い過ぎ）。

せっかくだから朝ラーでもして帰るかとハチ公の前のベンチに座っていろいろ調べてみたが、24時間営業の店があるにはあるが、どこもチェーン店っぽくてピンと来ない。さらに探してみると山手通り沿いに朝から空いているラーメン屋さんがあるようだ。そういえばオープン準備をしている店の横を走った気がする。私は山手線で目黒まで戻って、その店を目指すことにした。

えーちゃん食堂の店主はNSC15期生 元吉本の芸人さん、壁にはゆにばーす はらちゃんのお祝いなども飾られていた。メニューはラーメン、つけ麺、僕つけざるラーメン。限定も日によってはあるようだが、この日は “かんばい” していた。朝ラーの店らしく、かけラーメンというのもあったが、ここは無理せず、ラーメンをポチ。出てきたラーメンは懐かしさが感じられるビジュアル。煮干しと鶏からとった醤油スープはあっさりながらコクがある。少しだけウェーブがかかった中太麺、厚切りの煮豚チャーシュー、味付けメンマ、ほうれん草、海苔、ネギ。オーソドックスながら丁寧に作られた味わいにほっこりとした気分になった。そういえば、NSC15期生といえば、ニューヨークやおかずクラブ、鬼越トマホーク、横澤夏子など売れっ子芸人を多く輩出した年である。店主は芸人はやめられたが、こうやってラーメンで人を幸せにする仕事をされている、それもまたいい人生なんだろうと思う。ごちそうさまでした。

【店舗外観・店内・メニューなど】