スペインの二つ星レストラン「ムガリツ」で学んだモードスパニッシュを東大寺の旧境内でいただく。「土着と洗練」「回帰と記憶」。地産地消ではなく、誰がどのような思いで作ったのかが大切、そうやって集めた食材にたまたま奈良のものが多いだけとシェフは言う。ランチ・ディナーともおまかせのみ、今回いただいたのはデザートを含めて7品のランチコースとワインペアリング。アコルドゥはバスク語で「記憶」、生産者の思いを形にし、一皿一皿にストーリーを綴っていく「記憶」に残る料理をいただいた。

柿の葉とレモングラス、ミントのお茶。ウェイティングルームにて。和の風味のあとにハーブの香りが追いかけてくる。

アコルドゥのスターターとして定番。串に刺した一口サイズのオリーブ。オリーブオイルに浸かって登場。

4種類のオリーブから取ったコンポジションのオリーブオイルとともに。

スペインのイワシの酢漬け。日本古来の大和橘のすり下ろしと山椒を一粒。

前菜に合わせるのはスペイン・カタルーニャ産のカバと呼ばれるスパークリングワイン。すっきりとした辛口。

ホタテと海老のムース、スミレの風味を付けた泡。鱒の卵と海ぶどう、マッシュルーム。

フランスの星付きレストランに必ず置いてあるというアルザスの白ワイン。軽やかで料理にもよく合う。

三輪山本の海藻を練り込んだ素麺。暗闇はあわびの肝のソース。南瓜のチップスが月。

天理の蔵元「増田酒造」が造る限定流通酒。純米酒 ピンクラベル 火入原酒。香りの立ち方がよく、フルーティー。

軽く火を入れた海老とツルムラサキ、オクラ。麦わらの香りを移したスープ。カリッとした海老の殻とともに。

シチリア島で造られたロゼワイン、アルタ・モーラ・エトナ・ロザート。甘酸っぱくさわやかな味わい。

このタイミングで2種類目のパンが登場。手で割ると中はふわふわ熱々。もっちりとした食感のテーブルロール。

秋が旬の鰆。とうもろこしの粉から作るポレンタは少し燻して夏の終わりの懐かしさを表現。緑色はピーマンのソース。

魚料理に合わせるのはドメーヌ デュノゼ、フランス・ロワール地方のワイン。キリッと引き締まった辛口。

3種類目のパンはバゲット。表面はカリカリに、中はしっとりと。オリーブオイルでも料理のソースにつけても。

無花果に米のホワイトソース。葛城産鴨ローストは鴨の血をイメージしたビーツのソース。

きれいなルビー色したスペイン・ラ・リオハ州の赤ワイン。花のようなフレーバー、力強く鴨に負けない味わい。

甲州葡萄をジュレにし、蓮の葉の水滴に見立てた。バラのアイスは光明皇后の清らかな心。

この店のために育てたハーブを5種類使ったお茶。少し残して最後濃く出たお茶を楽しむ。

カフェはのエスプレッソ、ハーブティーの他、月ヶ瀬の煎茶・ほうじ茶・紅茶(選ぶ前に茶葉が出される)から選ぶ。
住所 | 奈良市水門町70-1-3-1 | ||
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地図 | |||
電話番号 | 0742-77-8080 | ||
営業時間 | 12:00〜15;30(L.O 13:00) 18:00〜22:00(L.O 19:00) | ||
定休日 | 月曜日 | ||
駐車場 | 有 | ||
ホームページ | HP |
【店舗外観・店内・メニューなど】
【以前いただいたメニュー】
ここからは富雄に店があったときにいただいたもの。前菜2品、メイン、デザートのおまかせコースをいただいた。パスタのソースに昆布を使ったり、甜麺醤や桂花陳酒などの中華食材を使ったり、スペインだけにこだわらない自由な発想で作られた料理が目にも舌にも楽しい。(10.7)

焼きウナギ 赤ピーマン 半乾きのトマト 胡瓜とヴィッチーニカタラン (天然の炭酸水) のガスパチョと無農薬野菜。

イカ墨を練り込んだのヌードルと海のゼリー イカとマスの卵を和えたもの ワサビの珠。昆布のとろみのソースで。

葛城の合鴨と無農薬野菜 コーンと麦 中国の醤とマンゴー シブレットオイル。3種類のソースで鴨を引き立てる。

桂花陳酒風味のプラム アーモンドジェラートとミル・オハ。苺のソース。合わせても美味しい。ハーブティーも選べる。